2010年10月31日日曜日

日暮山(晩秋の樹木)

2010.10.31

10月晦日の日曜日、晩秋の日暮山を今月初旬に続いて、裸木の季節を迎える前に再訪した。登山口の左にトチノキ、右にセンノキが控えるいつもの場所に駐車した。

左は明るい黄葉のトチノキ、右は鮮やかな紅葉のオオモミジ(亜高木)                                     

頂上付近のマユミ(赤果)の枝に頼るヤマブドウ(黒紫果)                                                           

セバットを望む。湖畔は紅葉の盛りであろうか。散策した雑木林の林床は一面落葉に覆われていた。樹冠はまだ裸木とは言えない状況で、黄・赤に染まった林の中は明るく散策にはいい季節だ。

日暮山の頂の樹冠落葉の様子:樹冠裸木はハルニレ・ヤマグワ・シナノキ・エゾイタヤ・マユミ・シラカンバ・サビタ・キタコブシ(長枝は着葉・短枝は裸)・・・樹冠着葉はミズナラ・クマイザサ。<右手前はキタコブシ(長枝だけは着葉)とマユミの赤果実と裸木のサビタ、左は頂のヤマグワ、奥の着用はミズナラ、最奥はエゾイタヤの落葉樹冠。シラカンバ・ハルニレは写真の左外・・>追記:フィールドノートに記載しながら歩いた薮床にサングラスを見つけた。10月2日の調査時に紛失したもので偶然めぐり会う。前回から29日経過したから、誰かが引き合わせた?・・・と。登山口から頂上に向かって順に記録した樹木=トチノキ○ センノキ ミズナラ コナラ ミズキ○ カツラ オオモミジ ツルアジサイ ヤマグワ エゾヤマザクラ○ カスミザクラ ハルニレ シナノキ ホオノキ○ エゾイタヤ アカイタヤ サビタ クマイザサ オヒョウ○ ツリバナ コクワ オニグルミ○ キハダ○ キタコブシ シラカンバ○ ウダイカンバ○ ヤマブドウ○ マタタビ ハウチワカエデ オノエヤナギ エゾニワトコ イヌエンジュ(○印は落葉が進んでいた樹種)。

2010年10月29日金曜日

地蔵山(鞍掛山)

2010.10.29(金)
.
四国沖を北上中の強い台風14号の影響は全く感じさせない立待岬.手前はビギナー用の立待岬岩壁、奥が函館山南壁.立待岬岩壁はバス駐車場から波打ち際に降りる.南壁は七曲がりコースを地蔵山へ歩いて七折り目(右折カーブ)から左にトラバース.
.

ビギナー用壁の上部の鞍掛山(立待岬溶岩)                    




函館山南壁(千畳敷集塊岩?クライマーが訪れる道南の名壁)                                         

御殿山東面の岩角地(御殿山溶岩域:薬師山コースの直上)                                             


馬の背山の路頭(寒川火山噴出物層(海底火山噴出)といわれているもの。                                              

同上。褐色化した変質の激しい路頭。谷地頭への急斜面の崩れやすさとなっている。函館山の各火山岩類の基盤岩となっているらしい。寒川火山噴出物層の上に1立待岬溶岩 2千畳敷集塊岩 3高龍寺溶岩 4御殿山溶岩の順でのっかっているという。                       

2010年10月23日土曜日

写万部山(樹木)

2010.10.23(土)
今秋最後の秋日和<来週火・水曜日は吹雪で荒れる西高東低の冬型到来という>。久しぶり(前回のホロホロ・徳瞬別縦走から11年目のAnと)の遠出の山。謀殺された野暮用から解放されてひとまず写万部山へ。
・・道順に記録された樹木の様子:⇒登山口11:15'140mミズナラ・マカバ・セン・バッコ・ミズキ・ベニイタヤ・ダケカバ・ナナカマド・サビタ・ホオ・コクワ・イヌガヤ・シナ⇒1合目11:30'150mトト林・ヤマハン・クワ・ツタウルシ・スギ・シラカバ⇒2合目11:36'170mダケカバークマイザサ群D12H10N2000ヤマハン・ツルアジサイ・マカバ・ミヤママタタビ⇒3合目11:47'225mダケークマイ群ホオ・サビタ・植林トド混じるここより緩斜面から幅広い尾根⇒4合目12:00'280mダケークマイ群H6D8N800・ホオ・ミズナラ・ナナカマド⇒5合目12:15'ー25'380mダケークマイ群D7H7N1500下20度上27度ササ生地120cm密ダケ・コマユミ・サビタ⇒6合目12:33'400m直角右折クマイ低木林・非対象尾根・左ダケ4m右クマイ雪崩斜面・ハナヒリ・ミヤママタタビ・エゾイチゴ・クワ・イヌガヤ⇒7合目12:40'430m左ダケ4m右クマイ1mエゾイチゴ・クロツリバナ・イヌガヤ・ムシカリ・ハナヒリ・コマユミ・バッコ⇒8合目12:46'450mクマイ60cmトド植80cm・キハダ・ミヤママタタビ・ツタウルシ・サビタ⇒9合目485m12:50'クマイ群110cm左ダケ3m右クマイ・ナナカマドエゾイチゴ・サビタ・イヌガヤヒメゴヨウイチゴ・ハナヒリ・ツタウルシ・ミヤママタタビ⇒頂上12:56'499.1mダケークマイザサ群H8D8トド植・ダケ・エゾイチゴ・コクワ・。
.....................................................................................................................................
⇒登山口11:15'140mミズナラ・マカバ・セン・バッコ・ミズキ・ベニイタヤ・ダケカバ・ナナカマド・サビタ・ホオ・コクワ・イヌガヤ・シ⇒1合目11:30'150mトト林・ヤマハン・クワ・ツタウルシ・スギ・シラカバ


⇒2合目11:36'170mダケカバークマイザサ群D12H10N2000ヤマハン・ツルアジサイ・マカバ・ミヤママタタビ

⇒3合目11:47'225mダケークマイ群ホオ・サビタ・植林トド混じるここより緩斜面から幅広い尾根

3合目を過ぎると込み合ったダケカンバ二次林

同上二次林の様子


⇒4合目12:00'280mダケークマイ群H6D8N800・ホオ・ミズナラ・ナナカマド

⇒5合目12:15'ー25'380mダケークマイ群D7H7N1500下20度上27度ササ生地120cm密ダケ・コマユミ・サビタ

⇒6合目12:33'400m直角右折クマイ低木林・非対象尾根・左ダケ4m右クマイ雪崩斜面・ハナヒリ・ミヤママタタビ・エゾイチゴ・クワ・イヌガヤ

⇒7合目12:40'430m左ダケ4m右クマイ1mエゾイチゴ・クロツリバナ・イヌガヤ・ムシカリ・ハナヒリ・コマユミ・バッコ

⇒8合目12:46'450mクマイ60cmトド植80cm・キハダ・ミヤママタタビ・ツタウルシ・サビタ

⇒9合目485m12:50'クマイ群110cm左ダケ3m右クマイ・ナナカマドエゾイチゴ・サビタ・イヌガヤヒメゴヨウイチゴ・ハナヒリ・ツタウルシ・ミヤママタタビ

⇒頂上12:56'499.1mダケークマイザサ群H8D8トド植・ダケ・エゾイチゴ・コクワ・。

天測点(地理調査所と番号が見える)

一等三角点:右上に円筒状の穴が開けられ何かを埋めて塩ビのようなもので蓋をしている。

頂上の森林の様子:トドマツは植林されたもので、途中ササやぶの中にトドマツが散見された。現在ササ生地が広大に広がっているがトドマツの植林地に林種を返還させようとしたと思われる。どのような障害があったのか?

南東面に見られるガリー:登山路の南面は一面のササ生地であるが、植生遷移の立場からみるとササ低木林から森林の方向へ力が働いている。限りなく時間はかかるが何れ森林なのだが、遷移の力と退行遷移の力とせめぎ合っている場所であろう。退行遷移の力は、強風、雪の移動、濃密なササが樹木の更新を阻害、そして土壌表層の定期的な移動・剥離・侵食(erosion;)であろうか。

梯子岳(562.7m)

2010.10.22(金)
木古内町中野沢と厚沢部町大糠野沢の分水嶺にある山

2010年10月18日月曜日

薬師山(ぼちぼち初霜)

2010.10.18(月)
今日は最低気温3.2℃で初霜を記録した。函館山ふれあいセンター駐車場⇒薬師山⇒ツツジ山を経て旧道を下る。クリ・カシワ・ミズナラ等の実が歩道に大量に落下していて、今年の山の豊穣をあらわしていた。更にムラサキシキブ・ツルウメモドキ・ズミ(写真)も見事な実をつけていた。???心と秋の空で時折パラパラと雨も落ちたが、同人面々の笑いとお弁当と3歳のまるちゃんの健脚に盛り上がった楽しい〝同人ぼちぼち行くべ〝の10月例会でした。
.
ムラサキシキシキブCallicarpa japonica:「属名=callos(美しい)+carpos(果実)」クマツヅラ科ムラサキシキブ属(日本自生種11種3変種でヤブーー・ビロードーー・ホーライーー・トサーー・シマーー・オオバシマーー・ウラジロコーー・タカクマーー・オオシマーー・オキナワーー・イリオモテーー・オオムラサキーー・コーーがある

ツルウメモドキCelastrus orbiculatusニシキギ科ツルウメモドキ属:他に北海道に自生の亜種オニツルウメモドキあり.

コマユミEuonymus alatus f. stiatus:[alatusは翼]:ニシキギの品種で同種とともに植栽されていた

ズミMalus sieboldii バラ科リンゴ属:エゾノコリンゴとともに植栽されたもので同定がなかなかうまくいかない

エゾノコンギク:冷たい空気が流れ込んだ函館山で暖かい光を受けて照る葉<右の葉形菱形、とがる鋸歯はキンミズヒキ(小葉は5~8枚)>

責:Annpann

2010年10月16日土曜日

地蔵山<七曲コース>

2010.10.16(土)
高気圧の下の秋晴れ、七曲(実27曲)コースを地蔵山(往70分)往復する.渡島振興局主催(ボラレン指導)の観察会に遭遇.多くの知り合いや仕事上の自然保護担当Isiさんに会えたり、鳥類写真家の某氏の撮影現場に遭遇したり忙しい散策だった.ハヤブサの飛翔(ホバーリングと一直線飛行300km/h)を、某氏の解説が功奏して視認できる幸運もあった.
◆遅くまでがんばっている開花中の花たちを以下に掲載する.<意外に思われる種の開花もあった。これらは、刈り払い、踏みつけ等の人為環境(歩道沿い)に反応したものもある>

積雲の上空に巻雲:日差しが強く上空に寒気が流れる正午<電波塔の裏を、ハヤブサが一直線に飛翔する姿を見た>





オオノアザミ<ベンケイアザミの小さな花も近くに見た>
アカツメクサ<シロツメクサは気付かなかった>

アキノキリンソウ

ツリガネニンジン<根元に刈りはらわれた痕あり>

オクトリカブト<自動車道路沿いにたくさんの開花中の株があった>

ハエドクソウ<コース中この一花のみ>

ダイコンソウ

ノブキ

↑エゾゴマナ:Aster glehnii var. glehnii:キク科シオン属↑
↓エゾノコンビク:Aster microcephalus var. yezoensis:キク科シオン属↓








キツリフネ


カラフトニンジン:Conioselinum chinense:セリ科 ミヤマセンキュウ属:樺太なのに支那とは如何に

カワラナデシコ

ハマナス


2010年10月12日火曜日

横津岳<秋色>

2010.10.11(月)
大中山~旧横津スキー場経由の登山口から袴腰岳を往復した.登山口はすでにCo970m.


亀田半島でブナの自生最高地点・981m<私説>

赤く色ずくハウチワカエデ

日本庭園と勝手に命名した950m地点の紅葉・黄色はミネカエデ<チシマザクラとホザキカエデ、ダケカンバは落葉済み>

Co1500mの岩場に絡むイワガラミ<ハイマツーチシマザサ群落は雪上車の通行路・左側に割り山がある>

Co1130m付近のエゾ…草原

・1085mのミズゴケ湿原の晩秋

Co1045m付近のミズゴケ湿原と池塘の秋色

袴腰岳の頂:裸木のダケカンバと汚黒色の葉を枝に残すミヤマハンノキ

△834.9mの泣面山:裸木のダケカンバ林



落葉したダケカンバ帯・ブナ帯上部が黄葉始まる:庄司山と函館山を望む

ダケカンバ帯とブナ帯上部の落葉と黄葉の様子