2020年1月19日日曜日

笹積山(ささづもりやま)→ 丸山龍神宮の山

○笹積山(ささづもりやま)と丸山龍神宮の山へいってきました。
 笹積山の積雪深は25㎝あり、ハイイヌガヤの枝先が雪上に顔を出していました。丸山龍神宮の山の頂は落葉層を踏むところもありました。国道からのアプロ―チはツボ足で終日とおせました。
 明日2020年1月20日(月)はもう大寒の入りです。しかし、1月に入ってからかなりの寡雪が続いています。寒さも仙台付近の気候であろうか、厳しい寒さと無縁の函館でした。のこり二週間の2月の立春まで、このような気候が続くのであろうかとチョット気になります。
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↓  地理院地図の道路のベース黄色線は道道970蛾眉野原木線です。地形図に名のある二山が記されてもいます。丸山龍神宮の山を加え、近年ハイキング対象の山としても知られるようになった三山です。
  しかし、丸山龍神宮の山や笹積山の二山は道道に隣接の山だから、下見などせずとも、季節を問わずハイキングの対象の山として下見なしで計画されても支障のない山です。
 林道のチョット長きアプローチの気無山は、やはり事前に情報を知っておくことが大事になるかも知れません。林道は一般道とは管理に仕方がまるで違うからです。


↓ 笹積山からの展望図:山頂は平坦でブナやマカバの林になっているから「見通しの悪いここに何故に三角点」と思われます。カシバードで描いてみると成るほど近隣の三角点がお見通しでした。
 カシバードは・撮影高地表H20m・方位N20°E・カメラL35mm・画角51°で撮影。展望図の山名は左から・毛無山 ・三枚岳 ・三角点578.0mとポコ・578m ・古部丸山の5座。
 古い山行記憶を確かにするための展望図です。南茅部盤の沢沿いの林道に沿って「三角点578.0mとポコ578m」の二座を積雪期に辿りました。二座とも頂上には立派なサラサドウダンが自生していることを確かめることができた山行でした。この二座を展望できたことに、笹積山にてひとり悦に入っていました。





↓ 笹積山は火山岩(りゅうざん あんざん げんきなこ)の石英安山岩域で広くなだらかな山頂でした。丸山は半深成岩(はんぱに ひんしゅく きりょくのこ)の石英斑岩域にあって鐘状のかたち(トロイデ型)をしていました。露出岩は白っぽさが目立っていました。二つの領域とも新第三期中新世の八雲階相当にあたります。
 地質時代はかなり前になる気無山は、汐首山から清水山へ東西に広がるジュラ紀相当の粘板岩の領域にあります。  汐首山から清水山間の地質は隆起後に陸域が続いていました。中新世に至りこのジュラ紀の領域の近海などで、数千万年の間をおいて激しく噴出した海成層として発達した八雲階の地層が、汐首山から清水山の領域を取り巻いていることになります。


↓ 国道から道道への分岐標識(冬季は通行止め):この右下側に駐車スペースあり)
↓  道道入口の河岸段丘にはコバノヤマハンノキ林(自然更新)が小さな球果を沢山つけていました(球果直径はヤマハンノキの40%程度の大きさです)

↓  河畔林はコバノヤマノハンノキ、イヌコりヤナギ、カワヤナギなどが目立ちました。サワグルミやオニグルミは見つかりませんでした。

↓  丸山を背にブナノキの樹冠


↓  昨年豊作のブナの果実がたくさん着生していました。


↓  分水嶺に至り直進する堂々と右へ下りる気無山方面へ至る林道の分岐。ここも寡雪であることを確かめられました。


↓  道道から分岐する作業道


↓  往時は用材に不向きの不良木が伐り残しされた大木のブナがありました。


↓  笹積山への直登尾根へ進む


↓  笹積山周辺にはダケカンバ二次林が目立って多かった


↓  笹積山周辺の山頂緩斜面の森の様子:ブナ・マカバ・イタヤカエデ・シナノキが主


↓  笹積山周囲の北東斜面に発達するダケカンバ二次林:トドマツ植林失敗跡地に一斉に更新したダケカンバ


↓  笹積山から植林地越しに丸山を望む


↓  道道からお社と奥社と丸山を見る


↓  利用の仕方や注意書き


↓  林道からお社への山道入口


↓  奥社への急斜面のアプローチ路(白っぽい岩肌が目立っていた)


↓  ヤマイタチシダが多い岩場


↓  強い白色を呈する半深成岩の石英斑岩(道路の縁に並べられていた)


↓  石英斑岩のブリッジ尾根へ


↓  奥社から山頂へ続く尾根に上がる(固定ロープがみえる)


↓  痩せ尾根があってその先が頂


↓  サラサドウダンの密度も高かった山頂の植生


↓  山頂直下の急斜面(乾燥土壌に適応のシャクナゲなどのツツジの仲間)


↓  奥社から山頂へのトラバース道(固定ロープが往復とも使用できた)


↓  笹積山の山容(帯状に白く見える道道が同山を180度取り巻いている)


↓  弛んで曲がって固まって(吹きつけて幹に張り付いた雪が気温変化へ対応した姿:ワイヤ―ロープのように湾曲:明日にむけてさらに固く凍結するであろうと思われる気温だった)


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