落葉広葉樹林は新緑の展開前で、林内はまだ見通しが良く、沢は音を立てて流れ、夏鳥が囀り、林床の春植物を目にしながら膝ほどのササ藪を心地よく歩けた。ブナの新緑がチョロチョロと、ベニヤマザクラも咲き始めた。今春は他地域で大凶作の下りへのコブシの花だが、寅沢に花着きの良い個体を発見できた。今日はまことに気持ちのいい山歩きになった。
Sakag氏のHPを頼りに山に向かった。ルートはほぼ彼の歩いたコースにしたがった。SHO氏同行。
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車止めは壊れた橋梁前。渡渉は林道が寅沢の右岸に移る(河床路)手前になる |
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寅の沢林道通行止ゲート:壊れた橋梁前。ここから取り付きま尾根まで林道 を歩いた |
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林道から下りて、取り付き尾根への渡渉地点:昨日までの雨でかなり増水し ていた |
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ミズナラの根元にヒメカンスゲの花:渡渉してすぐの尾根への取り付きにて。 奥に斜面のササの薄さが見て取れる |
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季節は移る:林は明るいが、林床の早春のステージはもう第二のステージへ 移っていた(オオバキスミレ) |
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頂きに近くなると岩尾根が現れる:スゲ類に覆われていたと思われる林床は、 裸同然になっていた。シカがかなりの密度で冬を越した個所か? |
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ルート上にシカの足痕が目に付いた:写真はトチノキの樹幹の周りがしっかり 食べられた痕で、形成層がぐるりと失われていたから、立ち枯れは間違いな いであろう。 |
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林床は裸:岩尾根とは言えこれほどの裸地はシカの生活跡としか思えない |
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右上が三角点「寅沢」:頂の北側は急な崖、南側はブナの急斜面になってい た。 |
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三森山は松倉川の向こう(東側)に立つ。周囲の山々は岩峰らしき峰々が目 についた |
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三角点「寅沢」:東西に伸びる峰の東側の方に寄った場所に設置されていた。 |
<H1=ブナ4、ミズナラ3、エゾヤマザクラ2、アブラホ2。H2=ハウチハカエデ3、サワシバ3、アオダモ2、ドロノキ2、ナナカマド2。S=クマイザサ3、ヤマツツジ3、ミヤマガマズミ2、ノリウツギ2、コメツツジ1。>