だいぶ昔のことになりますが、太櫓にはじめて行ったとき人々が忙しく漁労をしていた風景をよく覚えています。1966年頃だったと思います。私も青年の真っただ中でしたが、太櫓の将来に夢を語る青年にも出合いました。
その後この土地にはすっかりご無沙汰してしまいました。あの青年の家は如何なったことだろうか。懐かしい風景を確かめ確かめながらの車中でした。どこの集落の小学校も廃校になっていました。
市街地なら「シャッター通り」と言いますが、小さな集落の多くの廃屋は「何・・集落」と言ったらいいのでしょうか。すっかり淋しい気持ちになりました。
山頂は太櫓花崗岩岩体で、接する北側は変成岩類(地質Nabi)。cnt70mの海岸段丘面は耕作放棄地でススキ・クマイササ群落。cnt100mから立木密度の高い薪炭林跡のミズナラ・シナノキ・エゾイタヤ風衝林。
cnt250mを越すと強く択伐された風衝の影響が弱い広葉樹林。cnt280m付近から丁寧に間伐されたトドマツ植林地。丸山山頂は古くから伐採利用されてきたダケカンバを含む多種が混生した広葉樹林でした。
↓0 赤矢印は登頂ルート。
↓1 小学校跡地から丸山方向を見る(最奥部は点名水垂429.6m、手前が丸山334m)
↓2 段丘から風衝斜面へ(トドマツは民有林、右の風衝斜面は国有林)
↓3 薪炭に利用されてきた現広葉樹二次林
↓4 丸山山頂(山頂緩斜面:ダケカンバ混じる古い二次林:大型のチシマザサ)
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