2014年3月2日日曜日

清水山

清水山:3月2日(日)春山日和(寒気に中にあって無風・快晴)で近くの同山に登ってきた。 広い海岸段丘の後背の山なので、どの様な林に覆われているのか、それを確かめたかったこともあって出かけた。

積雪の牧場を直進して、西南西尾根に取り付いた。凸型急斜面を登り終えると山頂緩斜面が広がっていた。
 
 駐車場から、谷間の間の奥に、雪に覆われた頂きがかすかに見える。山麓緩斜面に牧場が開か

れている。右側(東側)に豊原神社があって、多くはそこから清水山は登られている。

牧場の最奥から、最も尾根地形らしいと思われる個所を歩くことにした。尾根は乾いた土壌、植

生は乾性適応種、母材の露出もあるかもしれないと少々期待をしていた。
 笹の薄さは、痩せた土壌の為せることだろうが、近くで「ピー」と危険を知らせる鳴きをいれるエゾ

シカの仕業も加わるだろうか。林への取り付きからカシワが混じる林だが、しっかりした尾根地形

に入ると、カシワ林と思われるばかりの多さであった。林床はツツジの仲間で構成されている。

アクシバ、オオバスノキ、ナツハゼ、・・・ササ丈は40cm~50cm・・・
岩礫が露出している凸型急斜面。盤状に見えるのは、手に取ると古期(古生代かもしれない)の
砂岩であろうか。「いわゆる後期ジュラ紀の海溝で複雑に変形した地層(付加体)」(汐首まで続いている地塊)
エゾシカの鳴きがうるさかったが、斜面には足痕が縦横についていた。積雪になお東側斜面に回

ると、歩道に利用できるような・・・いわゆる「けもの道」となっていた。牧場は小さいけれど、雪が

解けて表土が現れているところが見受けられた。彼らの餌ねらいはそこかもしれない。
 カシワの根っこに株立ちのブナが生えていた。珍しい組み合わせだ。
 斜面は一気に山頂部の緩斜面域に入った。カシワ少々、ススキ草原後期と言っていいだろうか。
 ススキ草原内の株状に立つクリノキ。風衝地に株立ちするクリノキ・・・これもあまりない風景だ。
 山頂:展望がいい。流石に三角点だ。裏横津や裏雁皮や三森・・・松前半島の山山、恵山から下

北の山山・・・多くの山座を指呼できた。
 山裾付近の牧場は、中期更新世の高位段丘堆積物: かなり高い所に分布している約70万年前~15万年前に形成された段丘層

多くの畑地にっている広大な平坦面は、後期更新世の低位段丘堆積物: 低地に分布している約7万年前~1万8000年前に形成された段丘層で、段丘涯をへて海峡に続いていた。