2011年8月13日土曜日

北海道 安全な登山[目次]

第1章 北海道の山と気象

  a.山の四季・………………………………22
  b.日の出・日の入りと季節変化・・………23
  c.6つの季節・・・・・………………………26
      [コラム]山の一日 ……………………27

d.山の高さと植生   ……………………32
[コラム]カール氷河・ …………………33

e.山の天気 ・・・…………………………35
[コラム]観天望気と北の雲・・…………36

f.寒さと風,体感温度・・・・………………37
g.雨と雷・・・・・……………………………38
h.降る雪,積もる雪・・・・・…………………41
[コラム]雷から身を守る………………42

i.残雪と雪渓,雪田・・・・・…………………43
[コラム]大雪山の初雪,初冠雪・・・……44
[コラム]雪崩………………・・…………46

第Ⅱ章 ヒグマの生息する大地   -注意したい北の動植物-
.
a.ヒグマの生態と登山・・………………50
  [コラム]ヒグマに出合ったら・…………52

 b.キタキツネとエキノコックス症………53
 c.日本海側に多いマムシ……………54
 d.スズメバチ・…………………………55
 e.ヤブカとブユ…………………………56
 f.猛毒なエゾトリカブト・……………・・57
 9.ウルシと草かぶれ・・…………………58
 h.注意したいキノコ・・・・・・・・・・・・・・・・・58
  [コラム]アイヌ民族に学ぶ野生生物との共存・59
第Ⅲ章 登山環境     -歩道と水、トイレと山小屋-
.
 a.山へのアプローチと交通機関・・……64
b.登山者が少ない歩道・・・……………65
c.指導標が未整備な登山道・・・………66
  [コラム]「合目」標識とは・・……………67

d.難しい残雪のルートファインディング・‥‥68
   [コラム]残雪・雪渓とスノーブリッジ‥・69

 e.沢水は飲めない・・・・・・・・・・・・・・・・・70
 f.山小屋は無人の避難小屋………・・・・71
  [コラム]北海道の山小屋,避難小屋の利用のしかた…72
 

第Ⅳ章 北海道にふさわしい山の準備と装備・用具

a.服装・・・・………………………………76
[コラム]低体温症・・……………………78
b.登はん用具と個人装備・・・・…………79
[コラム]ザックの背負い方とパッキングの仕方…84

c.食事と食料-燃料計画・・……………85
d.シュラフとテント,キャンプ用具・・・・・・・……88
[コラム]飲料水の確保と携行量・・……89

e.クマスプレーとホイッスル・・・・‥‥‥91
f.虫よけ,消炎鎮痛剤と救急医薬品・・・・92
g.非常用パックとビバーク用品・・・……93
h.「山の装備」一覧・…………………・・・93
[コラム]北海道「ツアー登山」考・……・・93


第V章 山岳行動のための準備  -知識と学習、計画-

a.地形図の種類と測地系・・・・…………98
b.地形図の基礎・・・・……………………98
c.地形図を読む・・・……………………100
d.地形断面図を描く・…………………103
[コラム]GPSの使い方………………・104

e.天気図を描く………………………・106
f.特異な気象現象-天気図を読む-・・・・111
   [コラム]気象データの利用の仕方…112

 g.山行計画…・………………………114
   [コラム]高層天気図…………………115
   [コラム]山行計画書の作り方・…・…118

第Ⅵ章 北海道の山々とその特徴 -百名山と札幌近郊の山々-

 a.利尻山-日本海に浮かぶ孤高の山-120
b.羅臼岳-世界遺産「知床」の最高峰-123
  c.斜里岳-知床と阿寒を一望する独立峰
 d.阿寒岳一阿寒湖を挟んで向かい合う雄阿寒と雌阿寒…129
 e.大雪山一北海道の広い屋根-・・‥‥129
 f.十勝岳-今なお噴煙上げる活火山-134
 g.トムラウシ山-雲上の花,,岩の楽園- 138
h.幌尻岳-カール氷河に削られた日高山脈の主峰…141
 i.羊蹄山-美しい円錐火山-蝦夷富士-143
j.魅力ある札幌近郊の山々…………・147
[コラム]アイヌ語地名と原自然………・・150

第Ⅶ章 山の歩き方・休み方,不時の対応

 a.登山運動の特徴・・・…………………152
 b.登山の歩き方・・・……………………152
 c.休憩の取り方・・・……………………154
 d.沢登りと沢歩き・・……………………154
 e.雪の歩き方・・・………………………156
  [コラム]物理学からみた登山・………158

 f.当日の計画と行動・・・………………159
 g.行動食と水,水分補給・・・……………161
 h.パーティーでの動き ………………162
 i.道に迷ったら・・………………………164
 j.不時のビバーク…・…………………164
  [コラム]方位磁針の限界性・…………165

第Ⅷ章 北の山を楽しむ 

 a.残雪と雪渓を利用して…・…………168
 b.山菜で食事を豊かに ・……………168
 c.渓流釣りも楽しい・・…………………169
 d.シュラフ,テントとキャンプ ‥‥‥・189
  [コラム]美味な北のキノコ……………170

 e.かれんな高山植物…・・・……………172
 f.涼しく美しい湿原と池沼・・…………173
  [コラム]ナキウサギ ・・…・…………174
 g.豊富な山のいで湯…・・・……………175
 h.エキスパートの世界「北の冬山]……175
  [コラム]北の火山・……………………176

あとがき ・・・・・・・・・・…………………178
索引 ・・・・・・・・・・・・・…………………180
主な参考文献 ・・・・・…………………182

2011年8月12日金曜日

「北海道 安全な登山」刊行される

◆山に登るようになったのは何故(?)と問われる。相当長い間、森の中をまんべんなく歩いてきたと思っている。職を離れる記念に森林インストラクターという資格認定を受けた。森林自然のことなど感じてきたことを、自分の言葉で多くを話したいと考えたからでもあった。実際に青少年らと話をしてみると、彼らは森も山も高山も沢も同義語と意識しているようであった。森とは「森林、自然、山岳、渓谷・・・」を含むものであった。これにしたがえば、一般市民に森林自然のことを話すとき、山や谷<土地生産力低い>を知らなくては片手落ちである。退職後に登山へ関心を高めた理由はその辺にある。
◆登山屋はそれぞれに流儀があって、考えるに、私の中では登山屋個々の流儀が混線して入り込んでいるようだ。版元から「安全な登山」の山書を受贈した。中を見て驚いた。たくさんの経験から導きだされた科学的提案が満載されている。例えばSun Set Line(日没)が提案され、北海道の登山の特徴的楽しみはテン場に着いてからの夕刻の過ごし方だという。釣りや山菜採りや興味の趣くまま過ごせる時間なのだという。 混線し沈澱していた流儀が、同書により方向性を持てるのがうれしい。土地生産力低い山や谷へ、関心がさらに高められそうだ。
◆北海道新聞社の本 新刊案内から引用(文)……低い気温、長い積雪期、ヒグマの生息地―。本州以南とは根本的に異なる北海道の山の特徴を紹介し、安全に登るためのノウハウを凝縮。地形図の読み方や気象データの利用方法など基礎的知識に加え、道内の「百名山」9峰の地形図・断面図付き解説も収録。2009年夏のトムラウシ山での大量遭難死のような痛ましい事故を繰り返さないためにも、北海道における登山をまるごと知る格好の一冊日下哉著 A5判 183頁 定価1,890
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◆北海道 安全な登山 目次 <目次詳細>
第1章 北海道の山と気象
第Ⅱ章 ヒグマの生息する大地 -注意したい北の動植物-
第Ⅲ章 登山環境 -歩道と水、トイレと山小屋-
第Ⅳ章 北海道にふさわしい山の準備と装備・用具
第V章 山岳行動のための準備 -知識と学習、計画-
第Ⅵ章 北海道の山々とその特徴 -百名山と札幌近郊の山々-
第Ⅶ章 山の歩き方・休み方,不時の対応
第Ⅷ章 北の山を楽しむ
あとがき 索引 主な参考文献

[コラム]・山の一日 ・カール氷河 ・観天望気と北の雲 ・雷から身を守る ・大雪山の初雪,初冠雪 ・雪崩 ・ヒグマに出合ったら ・アイヌ民族に学ぶ野生生物との共存 ・「合目」標識とは ・残雪・雪渓とスノーブリッジ ・北海道の山小屋,避難小屋の利用のしかた ・低体温症 ・ザックの背負い方とパッキングの仕方 ・食事と食料-燃料計画 ・飲料水の確保と携行量 ・北海道「ツアー登山」考 ・GPSの使い方 ・気象データの利用の仕方 ・高層天気図 ・山行計画書の作り方 ・アイヌ語地名と原自然 ・物理学からみた登山 ・方位磁針の限界性 ・美味な北のキノコ ・ナキウサギ ・北の火山