2011.2.5(土)(・613峰と△590.1m峰)
今日の2座は、狗神岳の頂から見て西方にそびえ、、同行のSho氏が印象を強く残していた2座(下の写真)。銀婚湯を「道道67」に沿って進み「さくらんぼトンネル」山側から入山する。ルート図のとおり往路・復路ルートは、ゴヨウマツの痩せ尾根を周回するようにとった。
(さくらんぼ沢の命名=ルートの2尾根は「花梗」、その先の2座は「果実」。さくらんぼの二本の長い花梗と二個の丸い果実を、ルートの細長いヤセ尾根とそして同心円状の丸い山容の地形的特徴を見事にみてとって命名したとしたら、いかにも洒落た先達がいたもんだ。)
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さくらんぼ無名2峰(・613m)(△590.1m)
さくらんぼ沢を挟んで南北の痩せ尾根を周回するルートをとった |
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さくらんぼ沢側から:無名2峰(左・613m峰、右△590.1峰) |
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狗神岳から:印象を強く残した山容2座(Sho氏原図)
さくらんぼ沢無名2峰(左・613m峰、右△590.1峰)
背景は・鉄砲岳・野田追岳・小鉾岳・横山・砂欄部岳
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サクランボトンネル | ・613 | △590.1 | サクランボトンネル |
7:50 | 10:20 | 11:10-25 | 13:30 |
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ウダイカンバの巨木:2座の間の鞍部(Co480m)に見た。ストックから太さを想像してほしい
函館付近は、ダケカンバは標高400m~亜高山帯、シラカンバとウダイカンバは標高600m以下の山地帯に分布する。森林土壌への適応ではシラカンバは適潤性から乾性土壌にウダイカンバは弱湿性の肥沃土壌に立地している。材は「マカバ」と呼ばれ、硬くて絹光沢あって強く、加工性にも優れ、反りや狂いも少なく内装の高級材として扱われている。盛んに伐採利用されたから今ではこれほどの巨木にはめったにめぐり合わない。道南では単純林をつくらず、林の中に点生しているのが普通だ。稀にウダイカンバの一斉林(純林)に遭遇することはあった(1965年:渡島半島で1ヶ所「胸高直径20cmの若い林<林齢50年~60年程度?だったか>、面積4ha」)
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・613m峰への急登 |
・613m峰
・613m峰:頂は長い尾根にブナの純林
遠望:・乙部岳・鍋岳・紋内岳
崖沢の深い谷、崖斜面、大きな滝が見える。遡行の記録を聞かない
人を寄せ付けない崖だらけの崖沢:中新世の頃噴火した
安山岩質岩石とされている
・613m峰から狗神岳を遠望する から:印象を強く残した山容2座(Sho氏原図) さくらんぼ沢無名2峰(左、右△590.1峰)
往復はヤセ尾根ルート。多くはヒメコマツ林が続いていた
左右は急斜面か崖だった。新第三紀末鮮新世頃の噴火し
た安山岩質の岩石だそうだが、これだけの崖の発達はさら
に物語が必要だ・・・!狗神岳の崖や岩塔もこの時代に含まれ
る一連のもののようだ!
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