2013年6月7日金曜日

峠丸山~松倉山(宮野ヌタップ)


2013年2月17日(日)に機会あって帆越山~太田山~相泊山の三山に登った時に「雁毛山と峠丸山と松倉山」を指呼できた。峠丸山は、同16日(土)丸山(鵜泊)334mに登った日の2山目として目指した山だった。

目ざす2山目の峠丸山は、前が見えないほどの猛吹雪で車のボンネットに見る間に尺の積雪あって、峠丸山を目前にして山行は断念を強いられ、再挑戦を誓って撤退した山でした。<同行は、北海道の2.5万地形図掲載の山を全山踏破する目標を持つKo氏>

また岳友のSHO氏に、「ヌタップの雁毛山!」は来シーズンの積雪期山行の候補リストとしてに話していた。彼から、未だ初夏というのに早くも誘いあって、予定季節外だったが、猛烈なササ漕ぎの「ヂダケワラ」が予想される雁毛山をメインにして・峠丸山・松倉山の三山を目指した。

雁毛山と・P451の間の沢は、ヒメコマツの日本海側自生北限であることから、かねて念願の沢域として訪ねたい林でした。SYO氏のはからいでその小さな林を訪ねることになったのです。「鶉川ゴウマツ自生北限地帯」はよく知られています。

さらに北方に位置する自生地の雁毛山は知る人ぞ知る北限の自生地。


↓ 写真
この度の成果:宮野集落に流れ出てヌタップを源流とする「小川」から北に分流する沢(・標高点451と雁毛山の間を流れる)の出口付近で、・標高点321直下の岩尾根に立つ自生ヒメコマツをワンチャンスでゲットできた

一方、アポイ岳西方の「幌満ゴヨウマツ自生地」はヒメコマツの太平洋側の北限域でよく知られています。しかし東大雪の北限にある自生地は、地理的分布域として興味深い、やはり知る人ぞ知ると言える事柄でしょうか。

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◆峠丸山
コースタイム: 5:00函館-7:40入渓-8:48峠丸山-9:40入渓地点
コース状況/その他周辺情報:  造材搬出中でトラック走行中で、宮野から丸太を集積する土場まで最良路!その先の林道事情で雁毛山は断念した。


その先を雁毛山へ延びる林道は、3.5m丈のチシマザサに被さって車を痛めて危険林道だった。次回としたリベンジはヒメコマツ狙いであるから、ヌタップから沢を詰めて雁毛山に登ることになろう。

写真1 入渓地から水流は少々だったが、沢中は土砂の崩壊による泥濘が続いて、スパイク長靴が功を奏した。      

倒木が多い小沢を進む。表層崩壊を短い間隔で繰り返す雪崩斜面は、頁岩とシルト岩の互層が見えた。黒松内層だろうか!入渓地から小沢は断層に沿っているようだった。

訪ねた人はいるのだろうか。三角点の周りはチシマザサがかなり濃かった。丈3.5mはあるだろうか。根元直径は20mmを超えていた。

・谷壁はオオサクラソウ咲く良い季節だった。

長靴で踏みつけそうなタケノコだけを拾うように下山した。
再び断層線に沿った小沢沿いの崖:白色は珪藻質シルト岩か!褐色は頁岩。


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◆ 松倉山

コースタイム