2020年3月20日金曜日

蓬揃山:花粉分析(八重子)

蓬揃山
・hosen-yama(米軍第29工兵技術大隊が写真測量法により編纂図の山名。なお同図の海水路図は米国水路部1935編纂
よもぎぞろやま(点の記のふりがな。四等三角点の標高:500.87m(2002年改算)。設置は1954年。(再訪時の標石探索用に点の記の要図を右に転載)

次回訪問時に標石探索用として点の記要図を転載した



↓ 登山道入り口は写真の如く、根雪はかなりは早く無くなって落葉層が明るい登山路になっていました。
高野寺神山教会の奥の院分岐付近



↓ 中腹からワカンやスノーシューを装着した。
フランス製のスノーシュー:多様なシーンに使用でき
る構造になっていました。その自由度は、黒松内型の
かんじきにそん色ないようでした。Ab氏使用中



 ↓ 蓬揃山直下から蝦夷松山と雁皮山の東岩壁を見る(厳冬期はミニ雪と岩の殿堂)



↓ 蓬揃山の西側の山容(右に向かう南尾根は、市街地や海峡の素晴らしい展望を楽しめる好ルート)




写真の「蓬揃山直下から蝦夷松山と雁皮山の東岩壁を見る」の峩々たる岩尾根は、カルデラ壁との話題もあります。(蓬揃山も雁皮山火山と一体のものです)

◇第四紀火山一覧に雁皮山火山が掲載された=第四紀火山岩体・貫入岩体、 標高: 743m、形式・構造は 成層火山 、活動年代は 下限 (181万年) 上限 (78万年) で年代は 第四紀前期?)の記載があります。

◇同書に、主な岩石は安山岩で、新期火山追加の根拠は、 下位の磯谷川火砕岩類から約1.1Ma年代フィショントラックという値が報告されており,第四紀前期の活動の可能性があるとされています。(雁沢 好博 1992 西南北海道渡島半島の新第三系層序と古地理 地質学論集)

◆ブナの森が函館にきた年代(花粉分析)
 ・花粉は語るー植物相の変遷ー(五十嵐八重子)は次のように語っています。
  1 最終氷期の最寒冷期に、ブナ林は暖かい北陸地方に退避していた。
  2 気候回復に伴って、約8,500年前に津軽半島に到達した。
  3 津軽海峡をわたり約5,000年前に函館市北部に到達した。
  4 Tao注:(ブナの北限の黒松内へは約1,000年前以降?。3の函館北部とは蓬揃山近隣の湿地。)