2010年11月27日土曜日

袴腰岳(小春日和)

2010.11.27(土)
午前のうちに東山高位段丘を歩いた。予報では午後から風が出て、明朝から数日は雪降る日が続くそうだ。幾つかの用件があったけれど、全て後に回して、恒例の散歩コースに出た。往復90分。雲ひとつない青空が広がっていた。
東山高位段丘面(H120m)から横津高原を望む。右から袴腰岳(方位11°・11km)、烏帽子岳(方位6°・12km)、横津岳(方位355°・13km・目を凝らすと白色の電波ドームが見える)と続く横津溶岩台地だ。僕はこの稜線を、高原の雰囲気をもっているので横津高原と呼んでいる。

散歩コースにある豪邸の玄関前に「超お洒落」な立木が立っている。トドマツの古木に見えた。近づいてみると幹の下の方はかなり傷んでいる。豪邸が建てられる前は、「トドマツ植林地」だったのだろうか? 

枝が殆んどないので、遠目には立木とは思われない。豪邸のシンボルタワーででもあるのだろうか。殆んどの枝は殆んど打ち落とされ、梢にチョコっと緑の葉があるだけだ。幹から出ていた太枝は綺麗にカットされて、その円形の痕が幹に真新しく見える。カットされ幹に残った痕が新しいから、枝打ち作業は今年行われたのであろうと思われる。今後、この孤立木はどの程度生き続けられるか。木材不朽菌の広がり、強風の影響、物質生産とエネルギー消費バランス等厳しい生活が待っていることだろう。

豪邸が建てられた時に、玄関前にあったトドマツを伐ることなくだいじに残したものと思われ、コンクリートで囲われていた。豪邸のシンボルにしたのか分からないが、新築時は大切にされたものらしい。今になって何らかの不都合が生じたのか、立木は厳しい状態になった。幹の下部の様相は、古木然としていた。主人の思いは何処?