2011年3月7日月曜日

伊勢鉢山(木古内)

・2011.03.07伊勢鉢山(点名:同265.5m) 同行Sakagさん。釜谷駅から方位357°距離550mにある▵52.3付近の農道スタート。牧草地内を北北西へ進む農道の先、標高点・129の尾根に上がる。防火線のような幅広い山道に沿って伊勢鉢山⇒~塞き止め沼~地辷り地塊~同崖~と下図の赤実線を周遊した。9時P発~12時P着(詳細はSakagさんWebページへ

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・下図は1965年地下資源調査所発行5万図(CD版)。1960年代前半の地形図ベースに表層地質を図示されたものだ。この図に地辷り崖も湖沼記号もないから、地辷りは何時(?)起こったことだろうか。そんなに古くはないと思われる。赤丸で示した場所は上図の湖沼記号に相当する位置だ。赤丸の沢の中に2ケ所、地層の北北東・15~20°の走向方位・傾斜の記載がある。上図の馬蹄形の地辷り地塊が、下図の縦の赤線2本(背斜と向斜)に挟まれた地域にあたる。灰色のベルト(イセ鉢山を頭に逆ハの字形)が第3紀八雲層の凝灰岩部層、薄緑色は同時期の頁岩・泥岩部層と色塗られ区分されている。含水しやすい灰色の凝灰岩を滑り台にして、薄緑の頁岩部層の地塊が滑ったのだろうか。
・典型的な第三紀層地辷り。(移動が緩やかな継続的地辷り、緩急の傾斜の反復する階段状の地辷り地塊、ゴタゴタした地形、地塊が馬蹄形の輪郭、最上部の高い崖、崖の直下の地辷り凹部(湿地)、凹部に接する逆傾斜、含水した軟らかく指間でぬるりとする凝灰岩の滑り面、そして地辷り地塊上特有の傾斜した樹幹と枝の伸長の仕方・・・など、歩行ルート上に認められた)

.いくつかの写真↓