2011年11月23日水曜日

七飯岳<雪山シーズンへ>

今秋の勤労感謝の日は、夏道情報真偽確認もあって砂蘭部岳を予定していました. 生憎函館は21日16cm、22日7cm、2日続いての降雪がありました.いよいよ冬の積雪シーズンです. これでは夏道探索にならないので砂蘭部岳は諦めました. それぞれ体を空けていたので、冬山への体慣らしを兼ねて、近くの七飯岳に SakagさんとShoさんと三人で出かけることになりました. 高速道路の山側近くに車をデポして、冬山ガイドにも紹介されている鳴川採石場の北側尾根ルートをたどりました. 山地への植林では稀なカツラ植林地を過ぎた場所から尾根に取り付きました. 採石場を目にしながらの雑木林の尾根歩きが続きました. 採石場を離れるあたりから雑木林にブナの木が少し混じってきます。太いブナの木もありました. 雑木林を抜けると城岱牧場に入ります. 牧場の南東縁では50cmの吹き溜まりになっていました. チョットの区間でしたが、膝頭で雪を押す感触は冬山シーズンへの体慣らしに十分です. SakagさんのHPでもわかるように、雪の頂、碧き空、雪の乙部岳、うれしい初冬の風景でしした. 初めて訪れた東端の鋭い雪の岩場は、降りて登って・・・静かな時間を過ごせました. 岩場にはコメツツジのほかにハイマツも生えていました. SakagさんもShoさんも南アルプスの光岳を訪ねています.ハイマツの地理上の分布南限が話題になりました.渡島半島の自生地で最も低い標高は何処か?・・・二等辺三角形の工事中の新幹線操車場を眺めながら降りました.

帰路、ハイマツを数株観察しましました. 恵山のヒメコマツをハイマツに見間違う例もあるので、ハイマツの葉っぱを少しいただいてきました. 葉断面の樹脂溝は、確かにハイマツのものでした.
・ハイマツの樹脂溝=1~3個.下表皮に接し、辺3等分の位置か中央に寄る
・ヒメコマツの樹脂溝=2個.下表皮に接し、辺3等分の位置より両隅に寄る

ブナの木が少し混じる幅の広い尾根歩道の雑木林

 磐梯号遭難地の深い沢の向こうに樹氷が美しい横津台地

桧山地方の山々は早くも雪に覆われていた.乙部岳のヒマラヤ襞(?)が遠望できた