2019年2月23日土曜日

鈴木大拙の妻

鈴木大拙の妻
(妻を思うというよりも、自分の半分んがなくなったというほうがよかるべし、殊に自分の場合は。)

「大乗仏教中にて、
亡妻の心を最も深く動かしたものは、
菩薩思想であった。

「すなわち”菩薩”の存在を可能ならしめる”大悲の思想”であった。
「大智によって空を体得する方面はさもあらばあれ、

亡妻は女性として、
やはり大慈悲の権化として、
この世に生まれ代わり死に代わって、
最後の一人の衆生をも済度せんという菩薩に対して、
非常ななつかしさを覚えていた。

「そして”衆生”というのは、
人間のみを意味するのではなく、
人間以外の動物はいうまでもなく、
草木や山河の類までも含めたものなのである。

「それで亡妻は、動物保護のため、鎌倉に慈悲園なるものを経営して、
自分相応の力で、訴うる途なき動物保護に従事した。・・・」



2019年2月17日日曜日

丸山(古部)

丸山(691.0m):函館市絵紙町と古部町の界にある一等三角点に登ってきた。

スタートした地点: 車は積雪で前進ストップ。絵紙山町の国道から林道を1500mほど北上した雑木林。Con150m

 Con200m付近の皆伐跡。右前方の林は高密度のスギの林。奥に目指す丸山が見えた。青空広がり心地好いスタートだ。

 Con220m:林道が沢から離れるように旧左折している。赤字57、土流、道有林の入林箱が見えた。雑木林の後ろにトドマツの黒い林が見える。トドマツの林に沿って直進し、先ほどの林道の法面が見えるところで林道に向かう。つまり短縮路(近道)だ。

独立標高点・283:壊れた橋が見える。丸山方向に向かう林道が伸びている。橋の向こうに比較的細い二次林が見えた。

 上の壊れ古橋の上の林の様子。 全体のブナの二次林で、黒いのはイチイだ。

 古橋の先50m程のところから林道を離れ左斜面に入る。幼齢林と言うべきか、ブナの占める割合がかなり高い林だ。Con370mの高さでダケカンバが混じるようになってきた。

 Con370m付近の斜面:岩体が露出する箇所が幾つかあった。目を凝らすと緑色にも見えた。安山岩質の礫岩のように見えた。蛋白石のような方形の結晶も見えた。隆起浸食に耐えた海底火山溶岩の硬い部分が地表から出ている現象か。

 ・独立標高点・451m:町境の尾根に出て間もなく、ここで丸山に向かっていよいよ登頂へ尾根歩きが始まる。










恒例のポーズ







2019年2月14日木曜日

吉野山

2019.02.14(日)
 軍川の吉野山に行ってきた。登頂後の復路に期待していた。旧国設スキー場のゲレンデ敷を降りるルートは、スキー場廃止後の森林遷移途上の様子を見られる。はたしてどのような遷移が見られるか。



函館の早朝はー12℃だったので軍川はもっと冷えていたと思う。良い天気で、登山口の西南方向のポコ・321峰は引き締まる姿がうれしい。
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登山口に国有林の看板が立っていた。かなり古いカラマツの林だった。
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 カラマツ林は伐採されたのか、林内の高い照度があって下枝も生きている疎林だった。
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太いカラマツを目的にした管理であろうか。樹冠が清々と空に広がっていた。
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幅広いベルト状に伐採されて、伐採跡地は広葉樹の自然更新を期待しているのであろうか。植林した様子はない。




斜面の下の方は.トドマツの壮齢な林だったが、上部のベルトは北欧のマツ科のpicea属spruceが立っていた。やはり伐採跡地は広葉樹が自然更新していた。 
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吉野山の北尾根に出た。こちらは雑木林が吉野山頂まで続いていた。
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尾根直下、西斜面に太いブナが見られた。
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吉野山頂上。左が旧ゲレンデ敷の跡地で幼齢の雑木林になっていた。左側は高齢のブナ林で、森林の様子は、ゲレンデ跡地と一線を画していた。
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南西に伸びる定高の尾根が伸びる。南側に落ちる雪庇は雪堤を形作っていた。
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老齢だが端正なブナだったが、太枝に不朽が入り折れて落下した後か。主幹の内部の不朽はさらにスピードを増していることであろう。
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・トドマツに熊の爪の痕。小熊が遊んだ爪の痕はまだあまり時は経っていない。
・往路は青空、復路は曇り空。
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